鶏飯(けいはん)とは、鹿児島県奄美大島で作られる郷土料理のことである。
現在の鹿児島県では、奄美大島以外の地域でも定番の郷土料理として好まれている。
「とりめし」との読みでチキンライスと混同されやすいが全く別の料理であり、むしろ茶漬けの一種と言える。
【概要】
鶏飯は元は笠利町周辺の郷土料理で、かつてはシロハラなどの野鳥が使われる鳥の炊き込みご飯だった。
江戸時代の島津藩の支配下だった頃に、北大島で藩の役人をもてなす為に鶏を用いるようになったという。
一方で19世紀半ばの島の暮らしを記録した『南島雑話』では主に豚肉料理についてのみ記述され、鶏飯に触れられていない事から近代に成立したともされる。
鹿児島県内では給食のメニューとしても定番で、人気をカレーライスと二分し、2005年には1番人気に選ばれている。
【作り方】
1.煮出した鶏ガラスープは酒と薄口醤油で味を調える。
2.醤油や酒で下味をつけた鶏肉(胸肉かささ身)は蒸し、細かく割く。
3.干ししいたけは戻し汁と共に甘辛く煮、刻んでおく。
4.卵は錦糸玉子にする。
5.漬物(地域によりパパイヤの漬物、紅しょうが、たくあんと異なる)をみじん切りにする。
6.薬味として刻み海苔と小口切りにしたネギとみじん切りにした島蜜柑の皮をそえる。
7.ご飯は茶碗の半分ほどによそい、食べる直前に好きな具を好きなだけ乗せ、熱々のだし汁をたっぷりと注いで食べる。